バンプオブチキン(BUMP OF CHICKEN)というバンドをご存知でしょうか?

TV等のメディアには出てきませんが、デビュー以来その人気を維持し続けている非常に息の長い4人組バンドです。

このバンドが流行った(流行っている)最大の理由には、ヴォーカルの藤原基央さんの書く詩と曲が圧倒的な支持を得ているためです。しかしもう一つ大きなファクターが存在していて、実は意図せざるフリー戦略が彼らを突如として有名にしたのです。

フラッシュと著作権侵害

これは、もう10年以上前の話になります。この頃はまだ、ユーチューブですとかP2Pといったものは存在しておりませんでしたし、音楽といえばもっぱらCDを購入するか、レンタルするかの2択でした。

この時代には、「フラッシュ」が最新の技術でした。フラッシュというのは、簡単に言えば写真や画像を使って、それが動いているように動的に見せる技術のことです。

最初の方は、このフラッシュの技術を用いて簡単なミニゲーム等が主流でしたが、徐々に別のものが広まっていきました。

それが、フラッシュを用いた音楽の違法配信です。PV等は通信速度の関係などで使えませんでしたが、アスキーアートとミュージシャンの楽曲を合わせたフラッシュが大流行しました。

突如ネットで話題となったBUMP OF CHICKEN

詳細は定かではありませんが、一番最初にフラッシュとして楽曲を使用され、かつ最も人気を得たのがバンプだったと言われています。

本来は、「フラッシュ掲示板」などに貼られていたものですが、youtubeに転載されたものが残っていました。これは12~13年近く前に作成されたものです。

聞いてみれば分かりますが、音質が悪いですし古いですよね。でも当時は最先端でしたので、大流行しました。

このフラッシュを通して、「ラフメイカー」「ダイヤモンド」「ダンデライオン」「ガラスのブルース」、そしてバンプを一躍スターダムにのし上げた「天体観測」等がフラッシュで公開されていったのです。

公開当初はほとんど無名だったようですが、徐々にネットの世界からその噂は広まっていき、「天体観測」がドラマで使用されるまでになりました。

この事実をまとめると・・・

BUMP OF CHICKEN自身は全く意図していませんでしたが、フラッシュで勝手に楽曲を利用されたということは、違う見方をすれば無料で楽曲を配信していたということになります。

つまり知らないうちに、フリーという最先端の方法で広告をうって、知名度を得ていたのです。

当時に関して言えば、フラッシュで使われている楽曲の音質がそれほど高くなかった(高くできなかった)ため、更に良い音質で聞きたい人はCDやアルバムを購入したのです。

もちろん、バンプが流行した要因はそれだけではありませんが、著作権を侵害されてネットで楽曲を勝手に配信されていたことが、ヒットにつながったことは否定できない事実なのです。